2022/02/18
火災予防の基礎知識
◆火災は他人事なのか?
火災はなかなか身近で起こることがないため、あまり気にしていない方もいらっしゃるかと思います。
「対岸の火事」なんていう言葉もありますが、火災は果たして他人事なのでしょうか?
令和元年では、出火件数は37,682件(消防庁発表・建物火災以外も含む)となっています。
これは1日あたり103件、14分ごとに何かしらの火災が発生していたということになります。
そのように考えると、火災というものは決して他人ごとではないということがわかります。
実際、私は以前に分譲マンションの管理会社に勤めていましたが、自分が勤務していた営業所でも3年に一度ぐらいの割合で管理物件の火災が発生していました。
◆火災の原因
火災を予防するためには、まずその原因を知っておくほうが良いでしょう。
消防庁が発表した令和元年のデータでは、建物火災の原因は以下のとおりとなっています。
1位 コンロ(13.6%)
2位 たばこ(9.8%)
3位 放火(6.1%)
4位 電気機器(6.0%)
5位 配線器具(5.6%)
実際に火を使っている状況であるコンロやたばこに関しては原因として多いのはわかりますが、意外と電気機器や配線器具などを原因とした火災も多いことがわかります。
◆火災予防の対策
上記原因から、原因別に対策を見ていきましょう。
・火を使っているときはキッチンから離れない
住宅火災の原因として一番多いのがコンロからの火災でした。
これは当たり前で、簡単にできる対策ですが、火を使っているときはキッチンから離れないようにしましょう。
以前に消防署に行ったときに聞いたのですが、てんぷらなどの揚げものをしているときに、「電話がかかってきた」「来訪者が来た」などの理由で少しキッチンを離れたことから火災に発展する例が多いですと伺ったことがありました。
・タバコの火はしっかり消す・寝たばこをしない
これも当たり前ですが、タバコを吸われる方は、タバコの火をしっかりと消すように今一度注意しましょう。
灰皿に吸殻をためないようにし、こまめに捨てることも大切です。
また、吸殻を捨てる際もちゃんと火が消えているかどうか以下一度確認するようにしましょう。
そして、タバコを原因とする火災で多いのが寝たばこです。
タバコを吸いながらそのまま寝落ちしてしまった・・・なんていうことがないように気を付けましょう。
・家の周りは整理整頓し、燃えやすいものを極力置かない
放火を防ぐのに有効なのが、家の周りを整理整頓し、燃えやすいものを極力置かないということです。
例えば、ゴミやダンボールなどは整理整頓して外に出しておくようなことはしないようにしましょう。
・電気器具の前に物を置かないようにする
電気器具、特にオーブンや電気ヒーターなどの前に燃えやすいものを置かないようにしましょう。
特に電気ヒーターなどが倒れた際に燃えやすいものが延焼するというパターンも結構多いようです。
こたつを使用している方は、こたつの中で洗濯物を干すなどの行為も禁物です。
また、不在時は必ず電源を切るように徹底し、寝ている間も使用しないようにしましょう。
・たこ足配線をやめる・コンセントへのホコリに注意
意外と多いのがコンセントなどを原因とする火災です。
たこ足配線をしていると、容量オーバーにより配線がショートすることで火が起きたりすることがあります。
また、コンセントやコードにホコリが付着し、そのホコリを起因として発火する恐れもあります。
テレビや冷蔵庫、洗濯機などの大型家電や、家具の後ろなどは定期的に確認し、掃除するようにしましょう。
◆まとめ
火災の発生件数を見てみると、意外と火災は多く起きていると感じてもらえるかと思います。
日頃から注意している方でも、例えば、コンセント関係を起因とする火災にはなかなか気づかないものかと思います。
定期的にチェックして火災を予防していただければと思います。
アブレイズ・コーポレーション東京駅本店では実際に賃貸住宅に入居された後の疑問や不安などについてもお答えするようにしております。お気軽にご相談下さいませ。
なお、以前に火災保険や避難経路(消防法)についても記事にしていますので、以下リンクよりご参照ください。
バルコニーや共用廊下に物を置いてはいけない!~知っておきたい消防法
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この記事を書いたライター
アブレイズ編集部
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