2022/04/02
賃貸物件にも省エネ住宅が増えてくる?!
◆省エネ住宅は普及するのか?
最近では持続可能な開発目標を掲げるSDGsが取り組まれている中、住宅においても省エネルギー化が最重要課題のひとつとなっています。
国も省エネルギー基準を掲げたりと対策が行われてきており、今後、住宅においても省エネ住宅が普及してくるものと思われます。そうなると、賃貸物件においても省エネ住宅は普及してくるでしょう。
本日は、「省エネ住宅とは何か?」、「入居者にとってメリットやデメリットはあるのか?」なども含め、省エネ住宅についてお話していきたいと思います。
◆ZEH(ゼッチ)住宅の普及が推進されている
現在、国が推進している事業としてZEH(ゼッチ)住宅という省エネ住宅があります。
ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、高断熱性をベースに効率性の高い機器やHEMS(ヘムス)と呼ばれる、住宅のエネルギー管理システムを用いた省エネ性、太陽光発電などを用いた創エネ(エネルギーを創出)性を組み合わせ、使うエネルギーと創るエネルギーの収支が抑えられる住宅のことを指します。
出典:環境省ホームページ
なお、ZEH住宅には補助金が受けられたり、アパートやマンション向けのZEH-M(ゼッチ・マンション)についても定義されていたりと、賃貸住宅においても普及することが見込まれます。
以下でZEHのポイントについてさらに詳しく見ていきましょう。
高断熱性
ZEHでは高断熱でエネルギーを使用しない住宅であることが求められます。
外壁や屋根に高機能な断熱材を使用したり、ペアガラス(複層ガラス)や樹脂製の断熱性の高い窓枠を用いることによって、夏は涼しく、冬は暖かい住宅を実現することで、エアコンの使用を削減することとなり、それが省エネルギーにも繋がります。
省エネ性
ZEHでは、エネルギーの消費を抑え、効率の良い機器を使用することも求められます。
省エネ性能の高いエアコンや換気設備、床暖房、LED照明を使用したり、エコジョーズやエコキュートと言った効率性の高い給湯器を用いることでエネルギーの消費を抑えます。
また、住宅のエネルギー管理システムであるHEMS(ヘムス)によって、電気をはじめとしたエネルギーを見える化しするのととも、スマートフォンやパソコンから機器の自動制御や遠隔操作を可能とすることで、省エネを図るだけでなく、入居者の省エネ意識の向上に繋げていくものです。
創エネ性
さらに、ZEHではソーラーパネルを設置するなど、太陽光発電を行うことで再生可能エネルギーの創出を図ることも求められます。
高断熱性、省エネ性で使用エネルギーを削減し、太陽光発電で住宅の使用エネルギーを自給自足することがZEHには求められます。
◆入居者にメリットやデメリットはあるの?
住宅の省エネ化だけでなく、創エネまでを行うZEHですが、ZEH住宅に入居することのメリットやデメリットはあるのでしょうか。
以下でメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット
入居者のメリットとしては以下があげられます。
・高断熱により、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせる。
・高断熱により、結露を防ぐことができる。
・省エネ性により電気代が削減される。
・災害時に電気が使用できる可能性がある。
・入居者自身の省エネ意識が向上する。
デメリット
続いて、デメリットについて見ていきましょう。
・建設コストが高くなるため、家賃が高くなる可能性がある。
・設備のメンテナンスコストが高くなるため、管理費や共益費が高くなる可能性がある。
・屋根に太陽光発電が設置されるため、外装のデザインが制限される。
◆まとめ
本日は省エネ住宅、主にZEHについてお話してみました。
現状ではメリットだけでなくデメリットもあるのが現状ですが、地球温暖化など人類全体の共通の課題がありますので、省エネについては今後ますます普及してくるものと思われます。
普及していけば、建設コストやメンテナンスコストも抑えられてきますので、デメリットは減っていくでしょう。
今はまだあまりZEHの賃貸物件の数は多くないですが、ZEHの賃貸物件を選択できる日も遠くはないと思われます。
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この記事を書いたライター
アブレイズ編集部
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