2022/11/20
賃貸物件の火災保険についておさらい
◆賃貸物件の火災保険とは?
賃貸物件に入居する際、火災保険に加入することがほとんどです。
保険ですので何か事故があったときに保険金が受け取れるというものですが、いったいどんな時に保険金を受け取ることができるのでしょうか。
賃貸物件で加入する火災保険の主な内容は以下のとおりです。
家財保険
家財保険は自身が所有する家具や家電などの損害を補償するための保険です。火災、落雷、爆発、水害、水漏れ、盗難などで家財が損害を受けた場合に保険金が出るというものです。いわゆるご自身の財産を守るための保険です。
借家人賠償責任保険
借家人賠償責任保険は火災や爆発、水漏れなどで借りている部屋に損害を与えてしまった場合にその復旧費用などの損害賠償金が補償される保険です。大家さんに迷惑をかけてしまったときのための保険と考えるとわかりやすいかと思います。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は日常生活の事故やトラブルで他人に対して損害賠償責任が生じてしまった場合にその損害賠償金が補償される保険です。この保険で適用事例が多いのは故意・過失で水漏れを起こしてしまい階下のお部屋に損害を与えてしまった場合などに使われます。
大まかに分けると上記の3つとなりますが、入る保険によって細かい内容や項目は異なりますので、しっかりと内容は確認するようにしましょう。
◆そもそも火災保険に入る必要ってあるの?
家財保険については、大家さんが入っている火災保険では補償されませんので、ご自身で入る必要があります。
借家人賠償責任保険についても万が一、故意・過失で火災などを起こしてしまった場合、莫大な費用を請求されることとなりますので、万が一のために入るべきです。
最後に個人賠償責任保険ですが、実は集合住宅での漏水事故というのは意外に多いです。また、下階の方の家財などの賠償だけでなく、クロスの貼り替えなど意外と費用のかかるものなので、入っておく必要があります。
◆地震保険って入った方がいいの?
賃貸物件の火災保険に入る際、地震保険特約を付けることが出来る場合があります。
地震の際の損害は上記の家財保険では補償されないので、例えば、高額な家財を所有していると言った場合のように、地震による損害の際も家財に対する補償が必要と考えるのであれば検討するのもよいでしょう。
ただし、地震保険は損害を受けた家財の時価総額全てが保険金として出るのではなく、保険金額の50%を上限としています。そのため、受けた損害全ての保険金が受け取れるわけではないということをよく考えて検討するようにしましょう。
また、地震保険特約は意外と高額なことが多いので、費用対効果で考えると良いでしょう。
◆火災保険っていくらぐらい?
火災保険料については、一般的に2年間20,000円前後ということが多いようです。
ただ最近は、月額500円というように月次での請求となっているパターンもありますし、24時間サポート料といったほかに付帯されるサービス料に含まれていることなどもあり、物件により異なります。
賃貸物件の場合は火災保険に関する詳細が図面などに記載されていることが多いので、必ず確認するようにしてください。
◆自分で火災保険に入るのは可能か?
賃貸物件の火災保険は管理会社が代理店となっているものに入ることが多くなっています。これは火災保険にまつわる事故が発生し、保険会社に保険請求する際に見積書や写真など色々な書類を提出し、事故で被害を受けた、または与えたことを証明する必要があるのですが(けっこう面倒くさいです)、これは原則として契約者自身が手続きをしなければなりません。ただし、代理店であればこの手続きを代わりに行えるため、事故発生時に迅速に手続きをすることが出来るというのが理由の一つです。
また、賃貸の火災保険は賃貸借契約期間とあわせて2年契約となっていることが多いのですが、更新の際に保険契約の更新もあわせて行えるという理由もあり、管理会社が代理店となる火災保険に入る形となることが多いです。
それでも、どうしても自分で保険を選びたいと・・・という場合は、中には自分で保険に入ることを認めてくれる管理会社もありますので、一度相談してみてください。
なお、自身で火災保険に加入した場合は、ご自身で火災保険を更新していく必要がありますので、しっかりと管理して無保険の状況にならないよう注意が必要です。
◆まとめ
賃貸物件の火災保険についてご説明いたしました。
これからの季節、空気が乾燥し火災も起きやすくなる季節です。
万が一に備えて賃貸物件に住む際は必ず火災保険に入るようにしましょう。
なお、個人賠償責任保険では「自転車で誰かにけがさせてしまった」「ペットが他人に噛みついてけがさせてしまった」なんていう時も保険金が出る場合があります。
せっかく保険料を払っているので、火災保険の内容は必ず確認するようにして、何か困ったことなどがあったら保険会社に相談してみるとよいでしょう。
なお、アブレイズコーポレーション東京駅本店では、お部屋探しや暮らしに関する記事をアップしておりますので、以下のリンクよりぜひご参照ください!
2022年10月以降、火災保険料が値上げとなる可能性があります
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この記事を書いたライター
アブレイズ編集部
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