2023/02/05

敷金０円の物件はお得？！

初期費用を少しでも抑えたい！と誰でも考えることだと思います。初期費用の中で、敷金０円の物件があります。
では敷金０円はお得なのかについて考えていきたいと思います。

敷金０円の物件のメリット

敷金０円の物件の物件の一番のメリットと言えば、「初期費用が安い」という事だと思います。賃貸の初期費用の相場は家賃の４～６倍程度だと言われています。敷金が０円であれば、その分初期費用は安くできます。お部屋を引っ越ししたいのに初期費用が高くて引っ越しできない・・・という方には良い条件かもしれないです。

クリーニング費用だけで済む

敷金がない物件は、敷金の代わりにクリーニング費用を初期費用として払うケースが多くあります。敷金はクリーニング費用を支払って、残りのお金は戻ってくることが一般的です。戻ってくるとは言え、やっぱり多めにお金を払いたくない！

もしくは、本当に戻ってくるのか？不安に感じる方もいます。お客様からのご質問で、「敷金って戻ってこないですよね？」と尋ねられることあります。実際のところはそんなことばかりじゃありませんが、そういう不安を持たれるのは理解できます。その点、クリーニング費用だけであれば、その金額だけしかとられないという安心感はありますよね？ただし、クリーニング費用は通常使用だけの場合になります。汚れが酷かったり、お部屋に傷をつけてしまった場合は別の費用を請求されます。

◆退去時の精算に関してお知りになりたい方は→退去時の精算について！

敷金が0円場合のデメリットについて

では敷金が0円の場合のデメリットはあるのでしょうか？それについて検証していきたいと思います。

保証金がある

敷金が0円の物件で、よく見かけるのは保証金がある物件です。保証金は一般的に２通りに分かれます。

・礼金と同じように返金は全くない場合

・敷金と同じようにクリーニング費用を差し引いた金額が戻ってくる場合

敷金０円だと思っていても保証金という名前でお金を請求されてしまう可能性がありますので、お部屋を探すときは募集条件をよく確認することが必要になります。

礼金はある

敷金0円で初期費用を抑えられる場合、敷金はない代わりに礼金がある場合がよくあります。その場合はお得なのか？というと、お得とは言えない・・・ですね。礼金はご存じの通り戻ってこないお金になります。敷金であれば戻ってくる可能性があります。そう考えると、例えば敷金が0円で礼金が１ヶ月の物件は初期費用を抑えられるかもしれませんが、本当に初期費用を抑えたいという方にはお勧めできないです。

◆初期費用を抑えたい場合の方法をお知りになりたい方は→賃貸住宅　初期費用を安くするには？

敷金が戻ってこないケースは？

敷金からクリーニング費用が引かれるのはご存じの方も多いと思います。では余ったお金は戻ってくるのでしょうか？残念ながら戻ってこないケースもあります。敷金が戻ってこないケースの３つご紹介したいと思います。

敷金が安すぎる

例えば、敷金が賃料の０．５ヶ月分などの場合は、クリーニング費用を差し引いた後に残るお金が少ないので、戻って来ない事が考えられます。

敷金が償却のケース

敷金が償却となっている場合も考えられます。償却の場合、敷金からクリーニング費用を差し引いた後お金が残った場合でも返金はありません。残ったお金は礼金と同じ扱いになります。

ペット飼育の場合の積み増し敷金

ペット飼育可能物件で、ペットを飼育する場合、敷金が積み増しになります。その積み増し金額は戻ってこないとが考えられます。ペットを飼育した場合は、退去時に通常のクリーニング費用以外にペットが付けた傷、汚れ、臭い等の原状回復費用（元に戻す費用）を請求される事になります。その原状回復費用（元に戻す費用）が敷金の積み増し金額に充てられます。ですので、積み増しした敷金は戻って来ない事が考えられます。

◆敷金が戻ってこない場合については→敷金は戻ってくるわけじゃない？！敷金償却（敷引き）について

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