2022/08/12
銀座線のヒミツ
◆東京の大動脈!銀座線
東京を代表する地下鉄と言えば東京メトロ銀座線をあげる人が多いのではないでしょうか。
東京メトロ銀座線は渋谷~浅草間14.2kmを結ぶ地下鉄路線で、渋谷、表参道、赤坂見附、新橋、銀座、日本橋、神田、上野、浅草と日本を代表する一大商業地や繁華街、ビジネス街を結んでいるため、乗ったことがあるという人も多いと思います。
JR山手線同様に日中は3分に1本という高頻度の運転が行われ、「待たずに乗れる」ことが一つの特徴となっています。
東京の地下鉄でも代表格と言える地下鉄路線である銀座線の秘密について本日はお話していこうかと思います。
なお、以前に山手線のヒミツについても記事にしていますので、以下のリンクよりご参照ください!
◆銀座線は日本初の地下鉄
実はこの銀座線、日本で初めての地下鉄路線として有名です。
1927年(昭和2年)に東京地下鉄道株式会社という今でいう東京メトロの前身となる会社が、上野~浅草間を開通したのがはじまりということなので、戦前にはすでに開業していたということになります。
これは、日本初の地下鉄道であるのはもちろんのこと、アジア・オセアニア地区でも初めての地下鉄路線となります。
開業当初は日本で初めての地下鉄道という物珍しさもあり、上野~浅草間というたった2.2Kmの路線に2時間待ちの行列ができたそうです。
その後、1934年(昭和9年)に上野~新橋が開業します。
◆昔は2つの路線だった
上述のとおり、東京地下鉄道株式会社が浅草~新橋間を開通させますが、残りの区間である新橋~渋谷間については東京高速鉄道株式会社という会社が別で建設をしていました。
この東京高速鉄道株式会社は目黒蒲田電鉄という今でいう東急電鉄の前身となる会社の系列会社で、1938年(昭和13年)に渋谷~虎ノ門間、1939年に虎ノ門~新橋間が順次開業させていき、上述の浅草~新橋間と直通運転を開始します。
この時点で、現在の銀座線が全通するわけけですが、この時は違う会社の違う路線であったのです。
しかしこの2つの路線が、1941年に法律により特殊法人である帝都高速度交通営団(これも東京メトロの前身)という事業者に統合され、はじめて銀座線となるのです。
◆百貨店とタイアップ
銀座線には「三越前駅」という駅があります。
当たり前ですが、これは日本橋三越本店とタイアップしたもので、三越前駅の建設には日本橋三越本店も建設費を負担しています。
他にも浅草駅で松屋浅草店、上野広小路駅で松坂屋上野店、日本橋で日本橋高島屋、銀座で銀座三越と松屋銀座店、渋谷で東急百貨店とそれぞれタイアップをして、駅と百貨店が直結されています(東急百貨店は現在閉店)。
これらの百貨店は銀座線開業当初から営業している老舗百貨店であり、これらとタイアップして運行することで乗客の確保を行ったほか、これらの百貨店も買い物客を増やそうと、銀座線の駅建設や路線建設の一部を負担したそうです。
◆銀座線の良いところ
銀座線は、日本初の地下鉄路線であることから、地下の浅いところを走っています。そのため、サッと乗れることをメリットに上げる人が多くいます。最近の地下鉄はどうしても地下深いところを走っているため、乗り降りするのに時間がかかってしまうことが多いですが、銀座線は、比較的乗り降りがしやすい傾向にあります。特に末広町駅や上野広小路駅などは階段を降りるとすぐホームがありますので、利用しやすいのは大きなメリットです。
また、冒頭でも述べた通り、日中でも3分間隔での運転をしており、待たずに乗れるという点も便利ですね。
なお、銀座線は他の地下鉄路線と異なり、他の路線と直通運転をしていないため、電車の遅延や事故などが発生しにくいのもメリットと言えます。
◆まとめ
本日は銀座線についてお話ししました。
日頃、何気なく乗っている銀座線ですが、日本で初めての地下鉄ということを考えながら乗るとまた一味違うものとなるかもしれません。確かに便利な路線で、東の銀座線、西の御堂筋線と言われるぐらい、終日利用者が多い印象があり、私も地下鉄の中で一番多く乗っているのではないかというぐらい乗っています。
アブレイズコーポレーション東京駅本店は銀座線の日本橋駅からほど近いところにありますので、ぜひ、銀座線に乗ってアブレイズコーポレーションにお越しいただければと思います。
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この記事を書いたライター
アブレイズ編集部
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